意匠登録出願の概要
意匠登録出願とは、製品のデザインについて意匠権を取得するための手続きです。6面図や斜視図(写真も可)を提出して、製品の見た目を登録します。物品の形状以外にも、画面表示(例えばスマートフォンのアプリのGUI)なども登録可能です。
出願の例(特許庁「意匠登録出願の願書及び図面等の記載の手引き」令和3年3月より引用)
意匠登録出願は、特許出願よりも低廉な費用で権利化でき、技術的な特徴がなくても登録できます。また、製品の見た目であるため侵害品を見つけやすいという特徴があります。
特許と使い分けてもいいですし、併用することも可能です。
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特許 | 意匠 | |
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権利期間 | 出願から20年 | 出願から25年 |
費用 | 高い | 安い |
権利の安定性 | 高い | 高い |
侵害の見つけやすさ | 専門知識が必要になる場合がある | 見た目なので判断が容易 |
権利範囲の広さ | 広い | 狭い |
意匠登録出願の流れ・費用
(1)ご相談から出願までの目安期間は約1か月です。意匠を公開する前に出願する必要がありますので、できるだけ早めにご相談ください。
(2)出願を行うと、数か月~1年で審査結果が通知されます。「拒絶理由」が通知された場合は対応を検討します。
(3)最終的に意匠登録査定になった場合は、登録料を納付することで権利化されます(最初の登録料は1年分です。その後も権利を維持するには維持年金を支払う必要があります)。
上記(1)~(3)のタイミングで発生する平均的な費用は下記のとおりです(2023年4月現在)。
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意匠登録出願 | |
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(1) | 出願時約8~12万円 (図面作成や写真撮影の要否で増減します) |
(2)拒絶対応時 | 約6万円 |
(3) | 登録時約8万円~ (登録年数によります) |
当事務所のデータ(2023年4月現在)
- 現在意匠登録出願・意匠権を管理しているクライアントの数:20社以上
- 意匠登録出願の代理件数(主担当):中島60件以上、瀬川2700件以上