実用新案登録出願の概要
実用新案登録出願は、技術的なアイデアを文章で表現して権利化するという点では、特許出願と同じです。
特許との最も大きな違いは、審査官による実体審査を経ずに登録されるため、審査費用をかけずに迅速に権利化することができる点です。その反面、権利の有効性を自分で判断しなければならないため、権利行使のハードルが高いという問題があります。一般的には実用新案よりも特許の方が有利な場面が多いと思われます。
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特許 | 実用新案 | |
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権利期間 | 出願から20年 | 出願から10年 |
費用 | 高い | 審査がない分、安い |
権利の安定性 (権利行使のしやすさ) | 高い | 低い |
実用新案登録は、ライフサイクルの短い製品や、比較的簡易な形状等を保護したい場合に用いられることが多いと思われます。当事務所では、玩具や日用品の分野で使用されています。
特許で出願すべきか実用新案で出願すべきかを迷われている場合は、お気軽にご相談ください。
実用新案登録出願の流れ・費用
ご相談から出願までの目安期間は1か月半~2か月です。考案内容を公開する前に出願する必要がありますので、できるだけ早めにご相談ください。
出願すると、数か月程度で登録されます。登録時に費用は発生しませんが、4年目以降も権利を維持するためには維持年金を支払う必要があります。
出願費用は内容により変動しますが、平均的な費用は約30万円です。
当事務所のデータ(2023年4月現在)
- 実用新案登録出願の代理件数(主担当):中島約40件、瀬川約90件